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11+結果(2024年9月入学)
今年も2階のベッドルームの窓から見える満開のマグノリアに惚れ惚れ。
ロンドンに春が来ました。

先月9日にロンドンの私立中学校の合否が一斉に発表になり、続いて今月はじめに公立中学校の合否が出て、長かった11+受験(2024年9月入学)がようやく終わりました。おかげさまでうちの生徒さん達、今年もスカラシップ含め、ロンドンの有名進学校に次々と合格を決めてくれて、息子ともどもホッと安堵の思いをかみしめる今日この頃!
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生徒さんたちが「先生ありがとう。おかげで受かりました。」とご挨拶に来てくださる時の気分は最高。よかった。よかった。頑張ってくれた生徒さんたちに誇らしい思いでいっぱい。

7校受けて全勝という生徒さんが二人いて、一人はどれもいい学校ばかりでどうしても一つに決められず、合格発表後も、どうしたらいいのか~、助けて~と何度もメールが来ました。勝手に悩んで。(笑)

冗談はさておき、そういうときの私たちの返事は'Follow your heart'で、もちろん、決して生徒さんの決心を左右することは言わないようにしています。そして、十分時間をかけて決めていいけど、決心がついたら、辞退する学校にはできるだけ早く連絡してね、とお願いします。なぜなら、イギリスの学校のウエィティングリストは長くて、切ない思いでオファーを待っている子供たちがたくさんいるのを知っているから。実際、動きは早くて、数日のうちにかなり繰り上がってオファーが来るので、ウエイティングリストだからと言って諦めないでね。
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そしてこの季節、春を告げるミモザの花で作るリースや、洗練された美しい薄紫色の薔薇のフラワーアレンジメントなどの嬉しいプレゼントが増えて幸せ。
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それにしても、ロンドンの11+受験は年々難しくなっています。

今や有名進学校は、チューターについて2年間しっかり受験の準備をしないと受からないのが常識。超難関私立校やトップグラマースクールにいたっては、ネイティブのよくできる子でも、Y3-Y4から数人のチューターについてようやく受かったんだって、などと噂が広まるくらいの狭き門。Y3と言えば、日本なら小1から小2.こんな子供に受験勉強をさせなければならないとは。ただし、実際の受験時は小4から小5(9月始まりなのでお誕生日による)になってはいるのですけれどね。

イギリスの中学受験は、日本のように記憶力勝負の詰込みや必要以上の難問を出すのではなく、基礎力をしっかり固めて自分の頭で考える力やマチュアリティやインディペンデンス、そして自己表現能力を要求されるところが大きな違いです。従って精神的に幼く、子供っぽいタイプの生徒さんは受かりにくい。私たちは生徒さんのお母さん方にも、必要以上にお子さんを子ども扱いしないでください、とお願いしています。イギリスでの受験という体験を通して、子供たち自身が自発的に勉強する習慣を身につけ、スキルやテクニックを覚えると同時に自分自身の頭で考える力を養い、精神的な成長を遂げていくことこそが11+受験の本当の狙いです。結果はあとでついてくるものに過ぎない。
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江戸時代の寺子屋から現在の塾に至る集団教育の中で受験を乗り切る日本の子供と違い、ビクトリア時代、いえいえ、もっと昔からチューターと一対一で頑張るという伝統の中で受験を経験していくイギリスの子供たち。チューターと生徒と生徒の家族と、三つ巴で走り抜けるわけなので、自然お互いのつながりも強くなってきます。

先日は、子供の受験を通してすっかり仲良くなった生徒さんのお母さんと、合格祝いにハムステッドにランチに出かけてきました。

前から行きたかったモダンスパニッシュタパスのお店 28 Church Row
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噂にたがわず、どのお料理もとても美味しい。
いい材料を使い、工夫を忘れず一皿ずつ丁寧に作る。
いいお料理の原点が息づいていました。
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この赤ワインも美味しかったけれど、乾杯したシャンパンの味がまた特別で。
子供の合格を祝う母たちの幸せな気持ちと美味しいシャンパン。最高のランチでした。
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レストランを出るとハムステッドの空は限りなく青く、季節はミモザやスノーフレークからゆっくり桜の開花へと向かっていました。いよいよ春本番です~179.png162.png179.png
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# by mummysophia | 2024-03-18 14:19 | イギリスの学校と教育 | Comments(0)
ガレット・デ・ロワ
友人のフランス菓子のゆきこ先生から「今年は年始にガレット・デ・ロワを販売します。」とお知らせを頂いたのはクリスマス明けのこと。

ガレット・デ・ロワは、「王様のケーキ」という意味で、1月6日の公現祭のお祝いに頂く伝統的なフランス菓子。公現祭はキリストの生誕を祝うために東方から三人の博士(賢人とも王とも呼ばれる)が供え物を持ってやってきたという伝説に由来しています。キリストのお誕生日は12月25日のクリスマスですが(実はこれも諸説あるらしい)公現祭は実際にキリストが公に現れた日、という意味だそう。

サクサクの折り込みパイ生地とフランジパーヌ(アーモンドクリーム&カスタードクリーム)の組み合わせというシンプルなお菓子ですが、飽きの来ない美味しさ。パイの中のどこかにフェーブと呼ばれる陶器の小さなお人形がたった一つ入っています。家族で切り分けていただき、フェーブが当たった人にはその年幸運が訪れると言われ、紙でできた冠を被り皆にお祝いをしてもらいます。
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わが家は1月8日に皆さんのガレット・デ・ロワ引き取り場所の一つになったので、それではせっかくの機会なので、引き取りの折皆で新年のティーをしましょう、ということになりました。1月のこの時季に私が好んで使っているテーブルクロスは、ジャカルタのパティックプリント。鮮やかな赤と華やかな花のデザインがとても綺麗です。

そして、女子8人のティータイムは大変楽しく、ゆきこちゃんのガレット・デ・ロワは何人かの方々がインスタで書いていらっしゃいましたが、予想通り格別の美味しさでした。
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そう言えば、2024年は我が家は年始から人の出入りが絶えず、にぎやかであたたかなスタートとなりました。

1月2日に元受け持ち留学生のHちゃんがお母さんとロンドンを訪れてくれて3人でランチ。
英語が辛くて、ホームシックで、涙、涙で頑張った留学生活だったけれど、過ぎて見ればみーんな思い出。そんな彼女に寄り添った3年間は私にとっても大切な思い出。結局ロンドンが大好きになったHちゃん、今春大学を卒業して4月からはめでたく社会人になります。

1月3日はノルウェー国立バレエ団の長岡丈周君。シカゴで休暇を過ごしオスロに帰る途中に我が家に寄ってくれました。この子もロイヤルバレエの頃はよく我が家にホームステイに来ていたけれど、今は異国で立派に社会人。会うたびに誇らしい思いです。

1月4日は現在の受け持ち留学生のY子ちゃんがお母さんとお兄さんと一緒にご機嫌でロンドンに帰ってきました。

1月4日と5日は皆でワイワイと楽しく過ごす。
1月6日お母さん&お兄さんパリへ、そして丈周君オスロへ出発。
1月7日の週末はY子ちゃん1人が残りホームステイ。
1月8日にY子ちゃん、お迎えのタクシーにて帰寮。ティーの合間にハグでお見送り。
1月9日は別の受け持ち留学生のT君がイギリスに戻ってきました。ホームステイ一泊。
1月10日にT君帰寮。頑張って~!
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1月11日はホッと安心していたら、もう一人の受け持ち留学生のK子ちゃんの学校から朝8時半に電話があり、K子ちゃんが夜中に吐いたからガーディアンは迎えに来てください、と。

学校は、生徒が吐くと48時間Exclude(自宅待機)という決まりがあります。急いで南ロンドン、リッチモンドパークの中にあるK子ちゃんのボーディングスクールに向かいました。久しぶりに訪れた冬枯れのリッチモンドパークは、朝の空気がピンと張りつめてすがすがしい限り。

私の顔を見てほっと安堵の表情を浮かべるK子ちゃんを連れて帰宅。
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丸一日我が家で眠り続けたK子ちゃんは、幸い何事もなかったかのように元気を取り戻しました。よかった、よかった。
二日後に帰寮させて一息つく。すっかり日常に戻って忙しい毎日が始まっています。

お庭も冬の風情ですが、寒さの中でもけなげに咲く花あり、一番上は大好きなクリスマスローズ、右は鮮やかな黄色が真冬の庭でぱっと人目を惹くマホニア、左は日本にもある南天の赤い実、ひたすら可憐。

今年も生徒さんたちが元気に過ごせますように。
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# by mummysophia | 2024-01-18 14:04 | イギリス留学 | Comments(0)
11+受験(2023/2024)の日々
今年も2023/2024年と年をまたいで生徒さんたちの11+受験が続いています。

11+とはイギリスの中学受験のこと。今年は1月3日に二次試験の面接がある子が3人いたので、例年のことではありますが、我が家も1月2日からレッスンを開始しました。

イギリスでは12月25日のクリスマスが終わったら、まるで夢から覚めたようにいつもの日常が待っています。大晦日だけは花火を上げたり年越しのカウントダウンのお祝いをするけれど、元旦は普通のお休み。一日のんびり過ごしたら1月2日の仕事始めは普通のこと。

11+受験は学校にもよりますが、私立校の場合は11月末から12月に一次の学科試験が行われ、年が明けて二次の面接が始まります。最難関の有名受験校では、二次の学科試験+三次の面接という学校もあるので準備がさらに大変。

うちの生徒さん達、今年もほぼ全員がロンドンの有名進学校の学科試験を突破。ただ今二次試験、三次試験の面接に臨んでいます。レコーディングを行っての個別分析を含む面接指導も概ね山場を越しました。
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過去の11+に関するブログ記事はこちら。ご興味がある方、どうぞご一読ください。

11+学科試験真っ只中だった12月は、毎日が記憶にないくらいの忙しさでぶっ飛んでいったけれど、そんな中でも季節柄たまにはお友達と集まってのランチやディナーを楽しみました。思い切って企画したりお出かけしたりしないと、朝から晩まで仕事ばかりする毎日が続いてしまう。

ある夜は、生徒さんのお母さんたちと我が家でドリンク&ディナー。

私はワインが好きなので、ワインに合うおかずを作ることが多いのですが、どんな時にも〆はやっぱり甘いデザート。この日は、お得意の特大のシフォンケーキを持参してくださった方がいてとても盛り上がりました。威風堂々卵10個を使って作る黄金色のシフォンケーキは、フレッシュな卵の香りとふんわりした軽さとあたたかさ。とても美味しかったです。
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また、ある日は、お友達のお宅で一品持ち寄りのクリスマスランチ。
とても素敵なお宅なのでいつもお訪ねするのが楽しみです。
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大勢でご飯を食べる時、一品持ち寄りは合理的のみならずとても楽しいやり方だと思います。レシピを増やすチャンスでもありますね。
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クリスマスチーズ会という素敵な催しにも参加してきました。
ヨーロッパで暮らすようになってから大好きになったチーズ。

講師のマティス可奈子先生はイギリス在住。チーズを通じて食の豊かさと食文化の奥深さを提供するCulture & Cultureを開催、イギリスチーズ界の日本人アンバサダーとして、チーズへの愛と情熱及びその知識の豊富さでは第一人者です.

この日は厳選されたイギリスのチーズ6種類と、相性のいいワインや日本酒、またはフルーツやクインスジェリーとのマッチングを楽しみました。

先生が手にされている著書「とっておきのイギリスチーズ」はイギリスチーズの紹介と興味深いエピソードが満載、写真も綺麗で、チーズと相性のいい一品のレシピも作りやすくて美味しいものばかり、チーズ好きの方には是非おすすめです。
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2024年明けて今しばらく受験生の生徒さんたちとご一緒に走りつつ、忙しい日々の中で自分自身が楽しむことも忘れないように努めたいと思います。

# by mummysophia | 2024-01-15 01:56 | イギリスの学校と教育 | Comments(0)
ケンブリッジ観光案内
冬は受験の季節。毎年生徒さんの誰かが必ず受けているイギリスの、と言うか、世界のトップレベルの大学、オックスブリッジ。

二つの大学が「オックスブリッジ」とひとくくりで呼称されるのは、オックスフォードとケンブリッジがアカデミックレベル、歴史、構成、ティーチングメソッドなど、いろいろな意味で似通っているからでもあるし、また、この二つが併願できないから、という理由もあります。

秀才のあなた。どちらを受けるか選んでください。ついでに言うと、複数の学部やカレッジを受験することは許されないし、浪人合格もほぼ不可能に近い。文字通り人生ただ一度のチャンスであるオックスブリッジ受験。
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出身校が出すAレベル試験(最終学年の5-6月に全英一斉に行われる)の予想グレードを含む成績証明書と推薦状、パーソナルステートメント(志望動機や自分自身のアピールを記した小論文)の3つをUCAS(大学受験センター)を通して10月に提出したら、志望学部やカレッジによっては指定される別枠の試験を受けたり、小論文を提出したりと、本業の受験勉強の傍ら忙しい日々が待っている。さらにこれらの書類審査にパスしたら、11月末から12月前半には面接考査があるので、その準備もしなければならない。これが実はなかなか大変。年末の今はちょうど面接も終わり、1月の合否発表(conditional offer)をドキドキしながら待つ頃ですね。

オックスフォード、ケンブリッジとも大学としての価値以外に、大学街として街自体が中世からの長い歴史があり、建物の美しさと品のある街並みの雰囲気が世界中の人々を惹きつけてやまない、イギリス有数の観光地でもあります。

私にとっては、生徒さんを連れて行ったり、図書館やワークショップなど、仕事や勉強で訪れ、用事が済んだらさっとロンドンに帰ることの多いケンブリッジですが、今年の夏のある一日、いつもと違って、お友達二人とプライベートでお出かけする機会がありました。今日は羅夢のCambridge 観光案内。
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まずはカレッジ巡りから。

ケンブリッジには30余のカレッジがありますが、今回はキングスカレッジやセントジョンズカレッジと並んで常に人気の上位にランクされているクィーンズカレッジ(Queens' College)を訪ねました。

ケム川沿いに1448年建立。こじんまりとして歩きやすく、校舎やお庭が美しく、場所が街の中心に近く、従って美術館やカフェやレストランやパンティング(運河巡り)の船着き場にも近く、それなのにあまり混んでいなくて入場料が£5と良心的。こんなところが人気のようです。個人的にはよく手入れされたイングリッシュガーデンと何種類もの夏の花の美しさにすっかり魅了されました。
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旧カレッジと新カレッジを結ぶのは木造の「数学の橋」。科学者ニュートンのデザインで一本のねじも釘も使わず造られた、という伝説がありますが、これはどうやら作り話らしい。そよ風の吹くケム川沿いの土手から、行きかう平底船を眺めるのはとても気持ちがいいものです。
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カレッジの内部はオールドホールとチャペルを見ることができました。
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カレッジ見学の後はケンブリッジ名物の川下り「パンティング」

平底船(punt)を一本の長いオールで操って航行します。写真下はケンブリッジで最も有名な橋「ため息の橋」とクレアブリッジ。
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パンティングは何と言っても各カレッジを川側から眺められるのが魅力。上から時計回りに、ため息が出るほど美しいキングスカレッジのチャペル。セントジョンズカレッジ、そして、クレアカレッジ。
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街歩きも楽しみました。

写真左上のカフェFitzbilliesはペンブルックカレッジの横にあり、シナモンロールが名物だけど、激甘で食べきれないから気をつけて、と、お友達の在校生ママから注意されました。確かに見た目はすごく美味しそうだけど、ここは軽食ランチの場として利用するのが正しい使い方らしい。

写真時計回りで、その隣のパブは今回ランチで訪れたThe Eagle。こちらもまた別の在校生ママからのご推薦。ケンブリッジでも最も古いパブの一つで、オリジナルは1353年築というから驚き。しかもこのパブは「DNAパブ」としても有名。曰く、DNA(の螺旋階段構造)発見者のフランシス・クリックとジェームズ・ワトソンは1週間に6日もイーグルで食事をしていた常連客だったのですが、1953年2月28日いつものようにイーグルに入ってきて「僕たちは生命の秘密を発見したよ!」と宣言した・・・。(お店のパンフレットによる。)そして、二人の科学者がいつも食事をしていたお気に入りのテーブルはその下の写真のものだそうです。(お食事中の方々ごめんなさい。)名物パブにつき常に満員で、サービスは遅めですが、とても感じのいいお店で、お味も悪くなかったです。

↓真ん中の写真は、ケンブリッジの新名物、コーパス・クリスティ・カレッジのバッタの金時計(2008年製作)車椅子の天才科学者ホーキンズ博士がお披露目したところから、「ホーキンズの時計」とも呼ばれています。
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またこちら卒業生であるお友達に聞いたトリニティ・カレッジ前のヘンリー8世の石像。右手に剣ではなく、椅子の脚を握っているがため、皆から深く愛されている?!(理由は諸説あり。)
右下はニュートンが万有引力を発見したと言われるリンゴの木。(「もし本当ならどうしてまだこんなに小さいの?!嘘に違いない!」と三人で大騒ぎ。)

そのほか写真には写ってないけど、Jack's Gelato というアイスクリーム屋さんがこの付近にあり、これは数人の方から推薦され、並ばないといけないけれど、本当に美味しかったのでおススメです。
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そして最後は、セルウィンカレッジのチャペルで合唱のコンサートを楽しみました.
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本当は、この後アンティークとアートの美術館Fitzwilliam museum に行きたかったけれど、帰路の電車の時間が迫っていて諦め。次回夕方までいられる時に是非もう一度訪れたいです。
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すっかり観光客になって、女子三人で大はしゃぎの一日。
プライベートのお出かけで、いつもとは違う顔のケンブリッジを見ました。

# by mummysophia | 2023-12-29 10:51 | イギリスの大学/大学院 | Comments(0)
Eton College のクリスマスコンサート
12月のイギリスの学校ではこの季節ならではの音楽行事が各地で行われます。

小学校では、チャペルでのクリスマスキャロルサービスが一般的。子供たちがお馴染みのクリスマスソングを何週間もかけて練習し、メドレーで合唱してくれる姿は何とも可愛い。そして、中高校ではシンフォニーオーケストラ総動員のクリスマスコンサートがレベルが高く曲目もいいので、父兄にも大変人気のある催しとなっています。

今年は元生徒さんのお母様からお招きを受け、クライアントのご家族と一緒にウィンザーにあるかの有名なイートンカレッジのクリスマスコンサートにお出かけしてきました。雰囲気のある学校のホールで演奏されるシベリウスのバイオリンコンチェルトは音色も素晴らしく、すっかりクリスマスのムードを満喫してまいりました169.png169.png
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イートンと言えば、500年余の歴史を持つ全寮制男子校。そう、あの毎日の制服が結婚式のような燕尾服(おお!)という大変ポッシュな学校で、歴代の首相、貴族やロイヤルファミリーの師弟も多く通う名門校(13歳~18歳)。卒業生の中にはイギリス以外の国、ベルギーやルーマニア王室(戦前)やネパールのプリンスも名を連ね、なんと日本人では明治時代に徳川家達(いえさと:徳川最後の将軍15代慶喜の息子)の名前が!卒業生はOld Eatoniansと呼ばれ、互いの結びつきやコネクションが密接で堅固であることでも有名です。

全寮制ということもあり、スクールフィーが高いことでも追随を許さず、年間の学費&寮費は約£50,000 (現在のレートで約900万円。卒業までにはx5で4500万円!)。ですが、意外にも歴史的には、1440年に貧困家庭の秀才をケンブリッジのキングスカレッジに入学させることを目的に、当時の王ヘンリー6世が開校した学校で、わずか70人の生徒を集めて始まりました。時を経て今は1200-1300人の大所帯に。

白人イギリス人の生徒が多い、という印象でしたが、今回コンサートに行ってみて中国人生徒が多いことに驚きました。音楽という分野であるせいか、ざっと見てオーケストラの半分以上は中国人!インターバルの時に話してみるとお行儀のいい賢そうな子が多く、今やイギリスでトップクラスのボーディングスクールの伝統は、多くのアジア人によって支えられている、という事実を興味深く思いました。ロンドンというdiversified society に暮らす私にとってこの現象は当然のものであり、むしろ好ましく感じたのですが、同行した留学生のご両親の目にはどのように映ったでしょうか。また現在10歳のジョージ王子(皇太子の長男)は、王室の慣習に従って、2年後にこのアジア人の波の中に本当に入学するのでしょうか。興味は尽きません。
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さて、イギリスの伝統と言えば、クリスマスのお菓子はクリスマスプディングというリッチなフルーツケーキと、フルーツとスパイスをミックスしたフィリングを入れて作る、上の写真のミンスパイ。こちらは在英生活の長いお友達が作ってくださったものですが、ホームメードのミンスパイは市販のものとは比べ物にならないくらい美味しいもので、一度食べたら虜になってしまいます。

メインのお料理はローストターキー(七面鳥) と決まっているのですが、昨今はビーフ、ラム、ポーク、鹿、雉、ダック、ホロホロ鳥を選ぶ人も増えています。いずれにしても、オーブンでローストしたお肉に付け合わせの野菜2~3種とポテトの組み合わせははずせない。ローストターキーの場合は、スタッフィングと呼ばれる鳥のおなかの詰め物で作る肉団子と、ベーコンで巻いたソーセージを添えるのもお約束。

ロンドンのレストランやパブでは、11月の終わりから一ヶ月くらいクリスマスディナーを食べさせてくれるので、今年は12月に入って早々に、セント・ジェームズ・スクエアのRoyal Automobile Club (王立自動車クラブ)で、また別のクライアントご家族とご一緒に頂いてきました。この季節、やっぱり一度はローストターキーディナーを食べたくなってしまいます。
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そして、今日12月25日、実際の我が家のクリスマスディナーは、ローズマリーとタイムと赤ワインで一晩マリネしたラムレッグロースト。ちなみにイギリスでは、「クリスマスディナー」とは、12月24日のクリスマスイブのディナーではなくて、12月25日のお昼に頂くもの、つまり実際はランチなのですね。

私と息子たち三人だけなので、前菜も手間をかけずシャウルスというシャンパーニュ地方原産のソフトなフランスチーズと野菜スティック。このチーズは熟すにつれてマッシュルームのようなとてもいい香りがしてきます。デザートはドイツ人のお友達に頂いた彼女の故郷アーケン名物のジンジャービスケットと、こちらも生徒さんからのプレゼントのウィッタードのクリスマスティー。どちらもあたたかい冬のスパイスと柑橘類のフレッシュな香りがしみじみと滋味深く、ヨーロッパのクリスマスの味がしました。
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2023年ロンドンは雨模様のクリスマス176.png

在英生活が長くなり、クリスマスイルミネーションやクリスマスマーケットも日常の風景となりました177.png
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# by mummysophia | 2023-12-26 07:47 | イギリスの学校と教育 | Comments(0)
  

歴史とマルチカルチャーの都ロンドンに暮らして30年。日英バイリンガル教育と海外留学に関わる仕事をしています。
by lamsophia
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