イギリスでお子さんを育てたことのある方なら、イギリスの著名な児童文学作家であるロアルド・ダール(Roald Dahl)の名前を知らない方はまずいないでしょう。
我が家の二人の子供たちも幼い頃ロアルド・ダールの本が大好きでした。
特に映画やミュージカルにもなった「マチルダ」や「チャーリーとチョコレート工場」の本などは何度も何度も読まされたものです。
今年はロアルド・ダール生誕100年の年。
まさしく彼のお誕生日である9月13日、ロンドン郊外バッキンガムシャーの小さな村、グレート・ミセンデン(Great Missenden)にあるロアルド・ダール・ミュージーアム(The Roald Dahl Museum)に出かけてきました。
グレート・ミセンデンはダールが1954年から1990年に74歳の生涯を閉じるまで36年間住んだ村。
村を一歩出ると目の前に広がるなだらかな丘陵地帯と草を食む羊の群れ。
テームズ川の源流も近いイギリスの美しい田園風景をダールはこよなく愛しました。
イギリス中の多くの子供たちを深く魅了してやまない有名なダールの作品の多くはこのグレート・ミセンデンで書かれたものです。
大人にもファンは多い。私も、そしてきっと下の写真のご婦人もそうですね。
私はダールの自叙伝'Boy'と'Going Solo'が大好きです。
こちら「チャーリーとチョコレート工場」をイメージした巨大なチョコレートのデコレーション
生前ダールの使っていた椅子や机も残されていました。
そして、ロアルダールといえば、すぐに浮かぶのがダールのほとんどの作品の挿絵を書いているイギリスの挿絵作家クエンティン・ブレイク(Quentin Blake)
心があたたかくなるような、ほっこリ素敵なイラストですよね。
友人のS・Cさんは、イギリス駐在中にダールミュージーアムでブレイクのイラストを買い求め、額屋さんに注文して額に入れてもらって大切に日本に持ち帰られました。
今でもそれを見るたびに心が深く癒されるそうです。
ショップにはブレイクのイラストをモチーフにしたクッションやノートなどのグッズがいっぱい。
私が買ったのはキーホルダー。
子供たちとおそろいなのがいいでしょう。
ショップの女性たちもダールの大ファン。
ダールの作品についての知識も豊富で「私が好きなのはこの本」などなど、しばらくおしゃべりに花が咲きました。
ミュージーアムを出た後グレート・ミセンデンの村を歩いてみました。
白いフューシャの花は私のお気に入り。
とても小さな村なのですが、ちょっと素敵なお店もありますよ。
こちらインテリアグッズのお店
近隣には歴史のあるカントリーパブもいくつかあります。
こちら15世紀からあるというパブ 'Nags Head'
梁のある天井と暖炉と木のテーブル。
由緒正しき英国パブのインテリアですね。
白身のお魚と小海老のミニパイ
オーブンから直行! の焼きたてのパイはふっくら、サクサクしていて美味しかったです。
ただし中身のビスクがちょっと塩味がきつくて残念。
こちらはたらと海老のカレー風味
マイルドなカレーの香りが鼻をくすぐりました。
豚頬肉の赤ワイン煮込みオレンジ風味とマッシュポテト添え
とろけるほど柔らかくく煮込んだ豚肉は大変リッチなお味でした。
ロアルドダールミュージアムを訪れた後はパブランチとカントリーウォークで楽しい一日。
記念すべき生誕100年の2016年秋。ぜひ一度お出かけください。