ロンドンに住んでいると、今更ではあるけれど、やっぱり無視できない、ロンドナーに絶大な人気を誇るオットレンギのお料理
ノッティングヒル、エンジェルなど、ロンドン市内に4つの店舗を持つイスラエル人のカリスマ料理家オットレンギ氏のデリキッチン。最初のお店をオープンしてから10年以上たつのにその人気は不動のままです。
野菜をたっぷり使った色彩豊かなお料理は目にも鮮やか。
エキゾチックで、独創的な味のフュージョン料理はどうやって作るのかな、と興味をそそられます。オリーブオイル、ヨーグルト、胡麻やフレッシュなハーブを使ったお料理の数々は、中東料理と地中海料理の素敵なハーモニー。
在英翻訳家Mちゃんは、そんなオットレンギレシピの忠実なる信奉者。実は上の写真のお料理のうち4品は彼女が作ってくれたオットレンギのお料理です。
ロンドンが第一と第二のロックダウンの谷間にあったある秋の一日、在英オペラ評論家の内田美穂さんと一緒に北ロンドンのMちゃんのお宅におよばれして来ました。
この二人の「ダブルM」と私は15-20年来のお付き合いで、時々集まって飲んだり食べたりする仲。もともとは子供の学校絡みのママ友同志でしたが、いつの間にか子供たちは大きくなって我々の子離れもほぼ完了、友情だけがあたたかく残りました。
この夜はMちゃんのお料理の腕の確かさに感嘆しつつ、オットレンギレシピを堪能。ロックダウンの鬱憤も吹き飛ばす楽しい会話は夜半過ぎまで尽きず、素敵な夜でした
中東料理と言えば、こちらは北ロンドンの人気のトルコ料理レストランLYKYA
なんと二度目のロックダウンになる前日にお友達とランチに行ってきました。
地中海料理は私にとってはロンドンで初めて覚えた味。
90年代の東京にはほとんどなかったギリシア、トルコ、レバノン各国のお料理はとても新鮮で、思いがけないほど数々の野菜を駆使したレシピが美味しくて夢中になりました。
今はもうないケンジントンのレバニーズレストラン「フェニシア」はよく通ったレストランのひとつ。
こちらはまた別の日。お友達のお家のティーで20歳のお嬢ちゃんが作ってくださったアップルクランブルに舌鼓。
丁度オットレンギのお料理のことを考えていた頃だったので、季節のりんごの風味を生かしたフレッシュなデザートはなんともオットレンギ風だと思ってしまいました!
こちらのお宅はお庭が素晴らしくて、ロックダウンの狭間のよく晴れた秋の一日はまるで恵みのよう。こんな風にお家によんだりよばれたりすることは、ロンドンに住む喜びの一つのはずなのに。
なんの心配もなく、「うちに来ない?」と、お誘いできる日が早く戻って来るといいですね。
yy